ラブルルーザー師匠

トップトウストアの方に、ラブルルーザーのROUSTERの箱入りグッドコンディションものをアップしました。よかったら見てやってください。

「ダメおやじ」と呼ばれるこのルアーを見るたびに、僕は「今の世の中は全体が格好良すぎるよな〜」って思うのです。僕が子どもの頃のガンダムには、ハヤトコバヤシというちっともかっこよくないキャラクターがいました。少年ながら何度も戦場に出て生き残ってるわけですから大したものだと思うんですが、アムロに勝てないことをぼやいてみたり、とにかく誰がどう見ても主役とは呼べないひねくれた部分があった。

考えてみたら、戦隊モノだって、赤レンジャーとか青レンジャーがいるその横には、必ず主役級ではないキレンジャーやミドレンジャーがいた。何が言いたいかっていうと、「世の中全員が主役じゃなくていいだろ!」ってことなんですよ。最近は仮面ライダーだって誰が主役かわからないほど多くのライダーが出てくるみたいですし、みんな主役級にカッコイイらしいじゃないですか。日本の映画やドラマのダメなところは、「二枚目俳優が出ないとヒットしない」という固定観念が浸透してしまって、登場人物にまったくリアリティがないところだと指摘する人も多いですが、僕も本当にそう思います。ブサイクな男も女も、たくさんいますよ。それが世の中の良さでもあるわけじゃないですか。

それはルアーにも言えること。最近はなんだかルアー、全部かっこ良すぎますって。僕は自分の作るルアーはカッコ悪さを第一に表現できるよう工夫してますが(笑)、そんなレベルじゃないぜっていうくらいこのラブルルーザーにはブッチギリのカッコ悪さを感じるのです。ラブルルーザー師匠と呼びたいほどに、そのカッコ悪さはカッコイイ!

ものの見方、多様性っていうのはすごく大事で、世の中すべてが赤レンジャーだったら、赤いクレヨンだけで世界を描けてしまう。そんな色彩のない世界は僕はつまらないと思うなぁ。光があれば影は必ずあって、森をよく眺めると木や葉っぱの色は単色では表せないほど複雑な構成要素なわけですよ。

と、ラブルルーザー師匠が教えてくれる世界の多様性の重要さに思いを馳せる僕なのでした。

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