先日の釣りの話/ロコアングラーはやっぱりすごいなぁ。

トップウォーターバスフィッシングに特化した日本で唯一の雑誌「トップトウ」の公式ブログです。

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トップトウvol.25、おかげさまですこぶる好評です。コロナ自粛で取材ができない中での制作でしたので、内向的な考察が多いちょっと特種な内容ですが、まあこういう時代に何があったのかがわかる本っていうのも面白いので、まだ読んでないみなさんどうぞよろしくお願いいたします。次号はフィールドに出た取材をバンバンやりたいと思ってますので、9月発売のvol.26もお楽しみに。

さて、ブログだというのにここに書く内容は最近宣伝ばかりだし、今はちょっと時間があるので先日の釣行のことを書いてみたいと思います。古くからの友人、ゴリマキさんと霞ヶ浦で釣りをしたんですが、ロコアングラーの凄さみたいなものを痛感しましたよってお話です。

前日夜から激しい雨が降っていて、東京の僕の家は、屋根にバケツの水をぶちまける係のおじさんでもいるんじゃないかと思うくらい強烈な雨が降っていました。その音たるや、時々目が覚めてしまうほどの大きさです。翌日の釣り場の天気は午後には晴れるとの予報でしたが、晴れたところでこの雨の量では水がド茶濁りで釣りにならないだろうと思い、朝、ゴリマキさんに連絡してみました。しかしゴリマキさん、午後からなら大丈夫だと言います。さすがにこの雨じゃ天気予報も外れるだろうと思いましたが、僕も魂がもう釣りモードになっていたので、ダメもとで行ってみようと思い、車を走らせました。

現地に到着してもやっぱり雨。東京から雨雲を運んでいってしまったかのように、けっこう激しく降っています。そして風も強く白波が立っていて、とてもボートを出せる雰囲気ではありません。でもゴリマキさんは、あと30分で出られるはず、と言います。そして車中で待つこと30分、まず雨が止み、続いてあんなに激しかった風がずいぶん穏やかになってきました。

もう、モーセが海を割って道を作ったような感じ。「ゴリマ奇跡」と呼びたいと思います(笑)

さらにそのあと、本当にベタ凪になり、なんだか素晴らしい雰囲気の中で釣りができたわけです。水の濁りもほとんどなく、釣りにはぴったりの状況でした。

ファーストフィッシュは僕のタイニークレイジークローラーにガバッと飛び出てきたキャットでした。

40センチないくらいだったので、ゼブコのスピンキャスト一体型ロッドでもなんとか上げられましたが、もっとデカかったらロッドを折られていたかもしれません。でも心のどこかに「大物にロッドを折られて悔しがりたい」というマゾヒスティックな願望もあるのでした。

風もないのでボートが寄せられることもなく、ゆっくり打ち進んでいけます。とある葦のポイントにさしかかった時「このあたり、小さめのポッパーで出そうですよ」とゴリマキさん。たまたま持っていたチャグバグの小さいやつを結び、キャストしてみます。滅多に使わないルアーなので、動かし方はこんな感じかな〜なんて思いながらの3キャスト目に、ドカンといいサイズが来ました。バイトシーン丸見え系の、間違いなくいい型のバス。突然始まるファイトに慌てふためきますが、テンションを張ったままやりとりをしていたのになぜかすぅっとフックアウト。「本湖のバスは口が硬いんですから、もっとアワセを入れないと!」とゴリマキパイセンに怒られます(笑)

しかし予言通り小さなポッパーに出るっていうのも「ゴリマ奇跡」のひとつと言ってよさそうです。さすがロコ!

その後、トップトウストアで販売した「ペラコーモ改」で小さいバスをなんとか釣れたのですが、僕はそれで終了。

ゴリマキさんは、往路ではペンシルやハネもので攻めるものの、復路は操作もしんどいのでWスイッシャーというのが最近のパターンだそうで、帰りはめぼしいところだけをロングPで打っていきます。ロコアングラーならではのポイントを知りつくした攻めで、はい、ついに来ました、本湖クオリティのナイスバス。ゴリマキさんさすがっす。

いや〜なんだか出来すぎって感じの展開。午前中あんなに荒れていた天気がウソのように穏やかになり、撤収して解散する頃には美しい夕焼けが見られるほどなってるんですからね。そして何より、二人とも魚が釣れて、スッキリした気持ちで陸に上がれたのがよかったなぁ。

トップトウにも書きましたが、なんていうかこういう素晴らしい風景の中で釣りができる幸福感とかって、やっぱり大きいと思うんですよね。バスのサイズはそりゃ大きい方がいいけれど、何者にも変えがたい雰囲気とか、草の色とか、風の優しさとか、太陽のオレンジとか、そういうの、最近はとても大切だなと思います。

人間、死ぬ時に思い浮かべるのはそういう景色なんじゃないかな。その思い出せる景色が素晴らしければ素晴らしいほど、いい人生だったって思えるような気がします。

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